全身ラバーに着替え終わると、今度は「バキュームラックの中に入ってみる?」と聞かれたので
いよいよだ!と思って「はい!」と返事をした。
僕の場合は体格のせいで国産のバキュームラックの中に入ることは出来ない、小夜子さんが用意してくれたのは海外製のもので大きい人でも入れるタイプのものだから僕でも中に入ることが出来る。
ガスマスクを外して、バキュームラックのファスナーを開け潜り込む様シートの中に入る。
既にラバーシートが貼りついて来てひんやりして気持ちいい。
上のほうに小さい穴が開いており、こから口を出して呼吸をするようだ。万が一ってこともあるからパイプを口に咥えそこから呼吸する。
スーハースーハー・・・。まだ圧縮が始まってないのに今から呼吸が荒くなってどうすんの?!(笑)
初めての体験で楽しみな所もあれば少し怖いところもあるらしい。
中に入ったところで、大の字気味になり腕を下に下ろしていよいよ圧縮が始まる・・・。
ギュイーンッ!!シュゥゥゥゥッ・・・。掃除機の吸引の音と共に見る見るうちにシートが縮まっていく。
それは全身に貼りつく感じ、押しつぶされそうな恐怖感と全身にピッタリと貼りついてくるラバーの感触がとても気持ちいい。
完全に真空状態に圧縮されたところで、もう少し圧縮していい?って言われたので怖いもの見たさに
更に圧縮するよう頼んだ。
また圧縮される、本当に押し潰されそうな位まで圧縮された所で吸引は止まった。
スーハースーハー・・・。口から繋がる唯一の管だけで呼吸している。身動きが取れない。
これこそ、まだ動画でしか見たことのない完全拘束の世界だ!!
今自分がその世界に足を踏み入れた・・・!
バキュームラックに圧縮されて身動き完全に取れないところで少しの時間放置された・・・。
誰もいない静かな空間で呼吸音だけが響く・・・。僕はこれからどうなるんだろう?!
期待と恐さを胸に小夜子さんが戻るのを待つ・・・。